自律神経失調症とは、身体的な疾患、病気がないのにもかかわらず、自律神経系の愁訴を訴える状態の事をいいます。
思春期から40代の間に起きやすく、男性よりも女性に多いのが特徴です。
自律神経とは、循環器・呼吸器・消化器・代謝・分泌・体温維持・排泄生殖などの身体の機能を維持する為に重要な、臓器の機能を適切に調整する働きをしている神経系の事をいいます。
自分では意識的に動かすことはできないため、不随意神経系・植物神経系とも呼ばれます。
自律神経は交感神経系と副交感神経系の2つに分けられます。
交感神経系は簡単に言うと活動する時に働く神経で、心拍数を上げ筋肉に血液を送ったり、目の瞳孔を開いてよく見えるようにしたり、肝臓で蓄えられているエネルギーを分解してすぐに使えるようにしたりします。
反対に副交感神経は休息する時に働く神経で、心拍数を下げ内臓に血液を送ったり、食べた物を消化・吸収して肝臓に蓄えたり、排便や排尿などの時にも働いています。
この交感神経と副交感神経が必要な時にそれぞれうまく働くことで、自分では意識しなくてもからだの機能が保たれるようになっています。
自律神経失調症になる原因は人によってさまざまです。
○仕事・学校・家庭などでのストレス
○不規則な睡眠
○不規則な食事
○環境の変化
○ホルモンバランスの変化
○むちうち
〇顎関節のゆがみ
○うつ病・パニック障害などの合併症
そのほか、さまざまな事が原因となり自律神経失調症になる場合があります。
自律神経失調症は3つのタイプにに分けられます。
@『心身症(心因性)型』自律神経失調症
精神的な症状と身体的な症状の両方が出るタイプの自律神経失調症です。
ストレスなどの心理的な原因と、ホルモンバランスなどの身体的原因が
複合することで起きる場合が多いタイプです。
A『本態性型』自律神経失調症
主に身体的な症状が出るタイプの自律神経失調症です。
『本態性』とは原因が不明という意味で、体質的にホルモンや
自律神経のバランスを崩しやすい人に多いタイプです。
B『神経症型』自律神経失調症
主に精神的な症状が出るタイプの自律神経失調症です。
心が繊細で、精神的な動揺をしやすい人に多いタイプです。
自律神経失調症の症状は多種多様です。
○精神症状
イライラする、落ち込みやすい、集中力の低下、意欲の低下、記憶力の低下、注意力がない、不安感が強い、ちょっとした事ですぐあせるなど
○全身症状
疲れやすい、疲れが取れない、めまい、立ちくらみ、微熱、不眠、食欲不振、ほてり、冷え、冷や汗など。
○呼吸器系
息苦しい感じ、息ができない、酸欠感、息切れしやすいなど
○循環器系
動悸、胸部圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、血圧の上昇・低下など
○消化器系
胃もたれ、腹部膨満感、腹鳴、胃の不快感、吐き気、食欲不振、便秘、下痢、ガスがたまるなど
○泌尿器系
頻尿、尿が出にくい、残尿感など
○生殖器系
インポテンツ、早漏、射精不能、生理不順、外陰部のかゆみなど
○その他
頭痛、頭重感、首・肩のこり、目のピントが合いにくい、涙目、まぶしさ、耳鳴り、耳の閉塞感、口が渇く、のどの異物感、のどの苦しさ、手足の冷え、手足のほてり、顔のほてり、手足の発汗、手のふるえなど
自律神経は全身に広く分布してさまざまな器官を調整しているので、バランスが崩れて自律神経失調症になってしまうと、出てくる症状もさまざまなのです。
自律神経失調症の治療法は、一般的には症状に応じて薬による治療(自律神経調整薬、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬など)やカウンセリング、自律訓練法(自己暗示をして心身をリラックスさせる方法)、鍼灸治療、アロマテラピー、などさまざまな治療法が行われています。
当治療院では、心とからだの両面から自律神経のバランスを崩してしまう原因を探っていき、その原因に応じてカウンセリング治療と鍼灸治療、顎関節のゆがみを治す治療や自律訓練法、生活指導など患者さんのご希望もお聞きしながら効果的に治療法を組み合わせることで自律神経失調症に高い効果を出せる治療を行っています。
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